『宇治拾遺物語』「利仁暑預粥事(利仁、芋粥の事)」を読む
『宇治拾遺物語』に採録されている「利仁暑預粥事(利仁、芋粥の事)」は、藤原利仁将軍がまだ無位の若者であった頃、五位なる人物に芋粥を馳走する物語です。 内容は、京都から利仁の故郷である敦賀までを旅する部分と、利仁の家に到着…
『宇治拾遺物語』に採録されている「利仁暑預粥事(利仁、芋粥の事)」は、藤原利仁将軍がまだ無位の若者であった頃、五位なる人物に芋粥を馳走する物語です。 内容は、京都から利仁の故郷である敦賀までを旅する部分と、利仁の家に到着…
平中の名で知られる平貞文(たいらのさだふん)。『平中物語』という歌物語の主人公になるなど、第二の在原業平的な存在だった人物です。『伊勢物語』の昔男(業平)のように数々の女性と恋に落ち、色好みとして名の知れた貴公子でした。…
現代の場合、室内で帽子を被っていると無礼にあたる、マナー違反だというのが常識ですよね。でも、平安貴族は逆でした。室内であっても野外であっても、男性が頭髪を露にするのはとても恥ずかしいことだったのです。 どこまで恥ずかしい…