「ローゼンメイデン」や「しゅごキャラ!」で知られるPEACH-PITの新連載「清少納言と申します」が、2019年8月1日発売のBE・LOVE9月号(講談社)でスタートしました。
本来オタク扱いの才女が……!?
清少納言といえば、『枕草子』の作者であり中宮定子に仕えた女房。
当時の女性は漢学を学ぶ必要などないといわれ、基本的にひらがなのみを使用していました。そんな中で、漢文の知識バリバリの清少納言のような女性はむしろ異色の存在。紫式部もそうですが、今でいえばオタク寄りの存在だったのです。
ところが「清少納言と申します」の清少納言は一味違うようで……
👘BE・LOVE9月号 発売中✨#PEACH-PIT さんが新たな感覚で彩る、平安絵巻『#清少納言と申します』がスタート♬
— BELOVE編集部◇講談社 (@BELOVE_henshubu) 2019年8月1日
貴族の娘・橘光子。本日は可愛い弟・則光のもとにお嫁さんが嫁いでくる日……✨
しかし現れた義理の妹・なぎ子はちょっと変わった雰囲気…😅
さらに調べていくと、あり得ない事実が…!? pic.twitter.com/EvWLlM3slJ
第一話は清少納言の結婚からスタートするようです。橘則光のもとへ嫁いだ「なぎ子」こと清少納言。
清少納言が噂通りだとすれば引きこもりのオタクのはずだけど……?初顔合わせした則光の姉・橘光子はイメージとのギャップに仰天してしまいます。グラサンをかけキャッキャするなぎ子は現代っ子のギャルそのもの(笑)
現代の流行を混ぜ込んだ平安絵巻コメディに注目
歴史ものですが、「いとエモし」など現代の流行語を随所に織り交ぜつつ展開される物語は、気楽に笑いながら読むことができます。
というか本来ならばこの時代、嫁が夫の家に「嫁入り」することはないのですが、この第1話の始まりは「婿の実家へのあいさつ」という形。ややブラコン気味の光子はどれ弟の嫁を見定めてやろうという算段だったわけですが、見事予想外の出で立ちにたじろいてしまいます。
実際の清少納言はのちに則光と離婚することになります。理由は今でいえば「性格の不一致」というところでしょうか。才女の清少納言と筋肉バカのような則光は結局は合わなかった、ということなのでしょうが、本作でも則光はすでに筋肉バカらしい片鱗をみせています。
則光との結婚生活はどうなっていくのか、(第1話は意外なオチつきであるため)展開の読めないところもまた楽しみです。