京都・宇治の観光地で平安の気分を満喫!『源氏物語』「宇治十帖」の舞台へ

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京都・宇治といえば日本三大茶処のひとつ。「宇治茶」はお土産としても人気で、京阪宇治線の電車は中の座席まで抹茶色。抹茶スイーツも人気でおすすめのスポットですが、ここは平安時代好きには魅力的な場所がたくさんある観光地でもあります。

それでは、平安気分を味わうおすすめスポットをいくつか紹介しましょう!

宇治川・宇治橋

宇治川

宇治観光では誰もが立ち寄る場所といっていい宇治川・宇治橋。このすぐ先には平等院へ続く参道があります。

実はこの宇治川、『源氏物語』と深いつながりがある場所なんです。『源氏物語』は3部に分かれており(2部説など諸説あり)、宇治は第3部「宇治十帖」の主な舞台として登場する場所。

源氏の息子・薫(実は柏木の子)と源氏の孫・匂宮、さらに宇治の八の宮の娘である大君、中の君、浮舟が主な登場人物です。

宇治川が迫力ある川として描かれるのが、浮舟が宇治川に入水する場面。実際に飛び込む場面は物語の中で描かれていませんが、死を決意した浮舟が川のほうをぼうっと眺めるような描写があり、印象的です。

この宇治川は写真でもよくわかりますが、流れがかなり速い川です。実際に宇治橋の上から覗き込んでみるとその激しさがわかります……

身を投げた浮舟は一命をとりとめ出家しましたが、平安時代の衣服で飛び込んでよく無事でいられたなあ、と橋の上でしみじみ感じられます。

紫式部像

宇治橋の西詰には紫式部像があります。これを見ると『源氏物語』の地にやってきたんだな~!と感慨深い。

紫式部像がある場所はちょっとした公園のようになっており、「夢浮橋ひろば」(※「夢浮橋」は巻名のひとつ)として『源氏物語』と宇治の関わりに触れることができる場所でもあります。

源氏物語ミュージアム

宇治市にある公立博物館「源氏物語ミュージアム」。

『源氏物語』の一場面を再現した展示や、実物大の牛車の模型、源氏が建てた「六条院」の模型など見どころたくさんのミュージアムです。

2018年、開館20年を迎えてリニューアルされ、9月14日からオープン。これまでの展示に加え、平安時代の暮らしを体験できるような展示にも力を入れているのだとか。

訪日外国人観光客向けに多言語化が進み、さらに魅力的なミュージアムになりました。

『源氏物語』好き、平安好きなら何度訪れても楽しめる場所です!

施設情報

開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合はその翌日)・年末年始
観覧料 大人 500円 (団体:30名以上 400円)

小人 250円 (団体:30名以上 200円)

アクセス 京阪/宇治線(京阪本線からは中書島乗換)宇治駅下車 徒歩約8分

JR/奈良線(JR京都駅~奈良駅)宇治駅下車 徒歩約15分

近鉄/京都線近鉄大久保駅からバス約15分 バス停京阪宇治下車 徒歩約8分

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世界遺産 平等院

10円玉の表の図柄で知られる世界遺産・平等院鳳凰堂

宇治はもともと平安貴族の別荘地で、この場所も藤原道長の別荘でした。それを寺院としたのが息子の頼通。天喜元(1053)年に建立された鳳凰堂は左右対称の美しい建築です。

池の上に建つ美しい鳳凰堂(阿弥陀堂)は、「極楽浄土」を再現したものであると言われています。

鳳凰堂には「九品来迎図」があり、隣接する「平等院ミュージアム鳳翔館」では「雲中供養菩薩」(筋斗雲のような雲に乗った菩薩さま)や「雲中来迎絵図」もあります。

余談ですが、ジブリ映画『かぐや姫の物語』の月からのお迎えシーンはこれらが参考にされているとか。

頼通の時代、日本では「末法思想」が信じられていました。末法思想とは、釈迦入滅の2000年後には世界は廃れてしまい正法はまったく行われなくなるという考えです。

そもそも宇治とは「憂し」を意味する地でもあります。貴族の隠棲の地として、また無常観をもつ地として、「この世とあの世の境界の地」とも考えられていたのです。

その地に建てられた極楽浄土を模した阿弥陀堂。「死後は極楽浄土へ行きたい」という平安後期の人々の思いがうかがえます。

平等院鳳凰堂は2012年9月から2014年3月まで大改修が行われていましたが、2014年4月から一般公開を再開。

改修前も荘厳な美しさがありましたが、改修後は落ち着いた赤茶色の塗装が施され、一段と美しくなったよう。研究によって創建当時に「丹土(につち)」による塗装が施されていたことがわかり、それに最も近い形でよみがえりました。

 

平等院ミュージアム鳳翔館のミュージアムショップには雲中供養菩薩像のマスキングテープなどがあり、お土産におすすめです!

施設情報

拝観時間 【庭園】8:30~17:30(17:15受付終了)

【平等院ミュージアム鳳翔館】9:00~17:00(16:45受付終了)

休館日 年中無休
拝観料 庭園+平等院ミュージアム鳳翔館

大人 600円(500円)

中高生 400円(300円)

小学生 300円(200円) ※()内は団体(25名から)料金

鳳凰堂内部拝観料:志納金300円

アクセス 京阪/宇治線(京阪本線からは中書島乗換)宇治駅下車 徒歩10分

JR/奈良線(JR京都駅~奈良駅)宇治駅下車 徒歩約10分

 

宇治上神社

宇治上神社鳥居

世界文化遺産の宇治上神社。「宇治離宮明神」とも呼ばれます。この神社の起源はあまりよくわかっていないんだとか。

もともとは「宇治神社」とセットで扱われていましたが、明治時代以降別々の神社となっています。

宇治上神社拝殿

拝殿は鎌倉時代の建築で、国宝に指定されています。様式が住宅建築に似ており、「当時の住宅ってこんな感じだったんだ」と実際に見て想像できるのがおすすめのポイントです。

宇治上神社本殿

本殿は平安時代後期の建築で、神社建築としては現存最古とされています。そのため注目度は高いのですが、社殿よりひっそりとしていて、かなり神聖な雰囲気があります。こちらも国宝に指定されています。

ちなみに、宇治上神社の境内は古代の皇族・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の離宮跡地であったとか。この菟道稚郎子は『源氏物語』「宇治十帖」に登場する八の宮のモデルともされているのです。八の宮の邸がこのあたりに設定されていたということもあり、ここもやはり『源氏物語』とつながりがある場所です。

施設情報

拝観時間 9:00~16:30
休館日 年中無休
拝観料 無料
アクセス JR/奈良線 宇治駅 下車 徒歩20分

京阪/宇治線 宇治駅下車 徒歩10分

 

『源氏物語』最後の地というのも納得

平安時代に関わりのあるスポットをいくつか紹介しました。いくつか共通点があるのは、「死」とつながりがある地であるということです。

『源氏物語』第3部の舞台としては、権力闘争に巻き込まれた末に忘れ去られた八の宮の住まいがある場所、浮舟が死を選んだ場所として描かれます。

また平等院は「極楽浄土」の姿を表現した建築でした。

この世とあの世、「憂し」の宇治には「境界」の役割があるのです。

『源氏物語』は源氏の誕生から物語が始まり、第二部の最後で源氏は亡くなりましたが、物語としてはこの宇治で終焉を迎えたと考えられます。

 

『源氏物語』が好きな方はぜひこの地を訪れ、目で見て、肌で感じて『源氏物語』の世界へ思いを馳せてみては?

 

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