日本最古の女流日記『蜻蛉日記』は女流文学・物語の先駆けであり兼家の記録でもあった
現存するものの中では最も古い女流日記とされる『蜻蛉日記』。作者は藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)です。道綱母は、道長の父である藤原兼家の妻であり、この日記は主にその兼家との結婚生活を綴ったものとして知られていますね…
現存するものの中では最も古い女流日記とされる『蜻蛉日記』。作者は藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)です。道綱母は、道長の父である藤原兼家の妻であり、この日記は主にその兼家との結婚生活を綴ったものとして知られていますね…
2013年に公開されたジブリの高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』は、誰もが知る「かぐや姫」もとい『竹取物語』を原作とする映画ですね。 この映画がなぜ絶賛されたのか、それは現代社会にもつながるジェンダー問題、フェミニズムにも…
2018年1月15日、「幻」とも言われる『盛安本源氏物語絵巻』のうち、夕顔の死を描いた場面が新たに発見されたというニュースがありました。 【フランスで】横たわる夕顔、嘆く光源氏…幻の「夕顔の死」見つかるhttps://t…
『大鏡』と『栄花物語』は、どちらも平安時代の歴史を記した歴史物語です。『大鏡』は文徳天皇から後一条天皇までの14代176年間を、『栄花物語』は宇多天皇から堀河天皇までのおよそ15代200年の歴史を記しており、それぞれ起点…
「清少納言こそ、したり顔にいみじうはべりける人」。 これは紫式部が清少納言を評した有名な言葉です。これは紫式部が書いた日記『紫式部日記』の記述。「清少納言って本当に得意顔で偉そうな人」という言葉から始まり、一切ほめること…
小倉百人一首・50番歌の作者として、また能書家の藤原行成の父として知られる藤原義孝。漫画『うた恋い。』でその歌が扱われたこともあり、人気の高い歌人です。 実はこの義孝、仏教への信仰心が深く、肉や魚を一切食べないベジタリア…
「小倉百人一首」で知られる藤原定家。藤原北家御子左流・俊成の子であり、平安末期から鎌倉時代を代表する歌人として知られています。勅撰集『新古今和歌集』『新勅撰和歌集』の撰者であり、『近代秀歌』などの歌論書をいくつも著してい…
平安中期、一条朝を支えた一人である藤原公任(ふじわらのきんとう)。『枕草子』や『紫式部日記』にも登場する人物であり、高校の古文の教科書でもおなじみの人物です。 漢詩・和歌など多才な人物であったと現在にも伝わっていますが、…
平安時代に成立した物語の中で、とくに「型にはまった生き方をしない女性」として描かれている作品といえば『とりかへばや物語』を思い浮かべます。 男女きょうだいがそれぞれ「男らしい活発な女君」と「女らしい控えめな男君」という性…